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不登校専門相談

「不登校」専門相談

1.最近の動向:不登校関連ニュース


・『2013年度に全国で不登校(年間30日以上欠席)だった小中学生は約12万人で、前年度より約7000人増えたことが、文部科学省が7日公表した「学校基本調査(速報値)」で分かった。12年度まで5年連続で減少していたが6年ぶりに増加に転じ、10年度の水準に戻った。』 毎日新聞 2014年8月7日(木)より

・『文部科学省が7日公表した「学校基本調査」では、減少傾向が続いていた不登校の児童生徒数が増加に転じた。不登校の子供を支援する専門家は「いじめ自殺が社会問題になり『それほど苦しいなら学校に行かなくてもいい』と考える保護者が増えた」「競争が激化し、より疎外感を持つ子が増えているのでは」などと、増加の理由を分析している。』 毎日新聞 2014年8月8(金)より


不登校の小中学生の数は、この10年間をみても12万人前後のレベルを推移しています。児童数の年々減少が認められているのですから、不登校小中学生を減らす対策はうまくいっていないと考えられます。
 心理職の考え方も「登校刺激」を児童に与えず(学校に行くように言わない)に、「こころに寄り添う」傾聴が主流となっているようです。心理カウンセラーが児童生徒に関わって「教室登校を実現(学校の通常クラスに通う)したような事例報告もまず見られません。心理相談者の不登校に関するセミナー報告でも、対象が児童ではなくて、心配する親へのカウンセリングとなっています。
 すなわち、不登校児童生徒との関わり方は、少なくとも現状の流布された心理療法以上の手法が必要と思われます。

2.不登校から教室登校を実現させた事例

 当センターでは、「記憶療法」を用いた心理相談を実施しています。記憶訓練を媒介にして種々な心理的効果を実現することを目的としたものです。
 記憶療法とは、「ギリシャ、ローマ時代からの古い歴史をもつ記憶術ないし記憶技法の訓練を媒介にして、記憶を含む認知的コンピタンスの開発を図るとともに、社会的コンピタンス:身体的コンピタンス、一般的自己評価などの諸コンピタンスを開発し、クライアントが自ら希望への通路を発見し、歩んで行けるように援助することに主眼を置いた心理療法である」と勝俣先生は定義しています。当センターの名前にもある「コンピタンス」とは「人が環境と効果的に関わることができる能力」をさします。
 1976年に勝俣先生が最初に記憶療法を実施してから現在に至るまで不登校児童生徒を対象とした心理面接が継続されています。熊本大学では、これまでに約40名の学生が卒業論文で、また10名余りが修士論文で記憶療法を適用した事例研究をしています。さらに駒沢大学、国際医療福祉大学で相談事例が積み重ねられました。
 一般的な不登校に対する心理療法が「児童の気持ちに寄り添う」ことを中心とするのに対し、勝俣先生の記憶療法を媒介とした心理療法は「児童生徒の生きる力を育てる」ことと言ってよいかもしれません。

3.「不登校」専門相談室へどうぞ

記憶トレーニングを媒介とした心理療法(記憶療法)の主な特徴は以下のようです。
(1) 児童が自ら希望への歩みをすすめることができるように援助します。
(2) 明るく、楽しい心理療法です。訓練を媒介にして記憶能力が飛躍的に促進されることによって、児童は非常な快感情を体験することができます。
(3) 児童のもつ健康な部分の開発を目指した心理療法であり、マイナス面を修正しようとするものではありません。
(4)有能感の開発を目指しているために、児童は未来指向的な態度を獲得することができます。
(5)記憶療法を受けた児童は,セラピストをはじめ、家族や周囲の人々からのかつてない受容体験、承認体験を得ることができるために、情緒的安定が得られやすくなります。
(6)記憶療法においては、児童の問題(否定的側面)を修正するための助言や忠告は、児童に対しても親などに対してもあまりなされません。記憶療法でのセラピストは、児童が自らの積極的側面(有能感)を引き出せるための援助者であり、助言や忠告によって児童の変化を期待する立場はとらないからです。ただし、肯定的な賞賛や助言はしばしば用いられます。
(7)記憶療法を受けた児童・生徒の場合、学業成績も向上することが多くみられます。

ご相談の詳細は、tel: 090-2630-5912, mail: ssakuma_12@yahoo.co.jp 宛 お願いいたします.

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